●まだまだ続く、サビ地獄!
 
 見つけてしまいました・・・・・・・ここも末路を知っていますので、無視できません。この部分は小さな隙間でホイールハウスと繋がっており、泥や水気が溜まると抜けずに錆びて貫通、崩壊します。この個体は二十数年間動いておりませんが、現役だった頃の「ヨンク遊び」と言えば河原を走ったり泥遊びをしたり・・・・・その片鱗が、下回りに付着した泥からもわかります。勿論、サビ穴からは大量の土砂を検出。この状態で雨天走行など一般的な運用をしていたら、恐らく形が残っていないでしょう。

 
 しっかりサビを落として内部は防錆しておきます。パテで埋めるのはナンセンスですので、きちんと補修しておきます。補修した者にしかわからない。塗ってしまえばわからない。だからといって誤魔化すわけにはいきません。自己満足でも良いですから、長く生き残ってもらいたいです。

 
 その他、細々したサビを落としていくと、後部パネルはご覧の有様に。しかしこのパネルも溶解しやすいので、しっかりやっておきます。

 
 さらに補修跡の修正。適当なボカし塗装を落としてゆきます。通常はクリアでボカしていくのですが、この手法は再補修時に作業者を悩ませます。幸い、こちらはリッチモンドグリーンでボカしてありますので、際は研磨で消し、その他は地道に削り落とす事としました。

 
 元の塗装が出てきてスッキリかと思いきや、またサビの出現です。ここも定番箇所ですが、パネルの合わせ目から錆びてきます。リアコーナーへの衝撃が波及して隙間が開いてしまったのが原因です。

 
 しっかりサビを落として、隙間に防錆剤を注入します。防錆が完了したら、純正同様に細くシーラーを充填。この部分、シーラーが入っていることに気づかれない事が多いのですが、しっかり再現しておかないと後々また錆びてきます。

 
 床はコンディション上々(形がある)!しかしかなり強固な塗料でサビを塗りこめてあり、これを必死に落として腐食部分を切除します。


 費用の都合上、今回ここは少々ラフにいきます。

 
 各部のサビ落としと防錆が完了しましたので、ボカし際を決めてウレタンサフを入れます。前の補修でイマイチだった部分に手を入れなおしたお陰で、当初の予定よりも広範囲になってしましました。しかし、やるからにはきちんと!ということで、出来る限り自然な仕上がりを目指します。

 
 こうして比べてみると、Rのデタラメさがわかります。下地が酷かったので当然といえば当然ですが・・・・・・・SJ10や20のパネルは単純なようでいて意外と微妙な曲線をもっています。それだけに適当な補修を行うと、見るからに不自然な仕上がりになってしまいます。

 
 パネルの合わせ目、パテ埋めして大体の形を作ってからヤスリで溝でも彫っておけばOKでしょうか?大きくパネル形状が狂っているので、完璧にとはいきませんが、出来る限りは頑張ります。


 つづく・・・・


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