ブレーキホイールシリンダーのOH(リア)


 汚物が陳列されていますが、真ん中がシリンダー。次にピストン(カップシールがついた状態)、シューとの接触部(何ていうか知らん)、ブーツ。
 上にあるのが新品のカップ、ブーツ(セイケン製)である。が、フロントはこのシールキットでいけたがリアはカップが合わない(?)リアのシリンダーはGBと同じでニッシン。カップは生きているのでブーツのみセイケンを流用して組む事にしました。

  
 先ず、ピストンからカップシールを取り外す。マイナスドライバー等で優しく取り外す。こじらないように!当然というか、ピストン本体には腐食が見られる。このような軽度の腐食であれば研磨する。完全に虫食いが発生していたら新品交換。右は研磨後。

  
 シリンダー。ピストンが腐食しているのだから当然であるが、こちらも軽度の腐食。こちらもホーニングを施す。この程度であればコンパウンドで充分綺麗になる。注意点は、縦方向に研磨するのではなく、円周方向に研磨すること。縦方向への研磨はフルード漏れを誘発する。Egのシリンダーの縦傷がオイル上がりを発生させるのと同じ原理ですね。もうひとつ、研磨後は、コンパウンド分を残さず、完全に清掃、脱脂する事。

  
 シリンダーがマトモになったら、先ほど綺麗にしたピストンにカップシールを装着する。この向きを間違えると、フルードぼた漏れという悲劇が待っていたりする。ラバーグリスを塗布した後にピストンをシリンダーにウニュっと挿入する。

 
 ピストンを入れたら、ラバーグリスを塗布し、シューの受けを装着。


 ブーツを被せれば完成。これをシリンダー数だけ繰り返す。すると新車に匹敵するブレーキが誕生するわけです。