●ボディ塗装
 
 補修が完了して全体にサフェーサーが入りましたが、それによって露になる傷や凹を拾います。パネルの波打ちなどははじめからなのでよいですが、小傷や塗装の欠けはよくありません。非常にチマチマした作業です。

 
 どのくらいチマチマかというと、このくらいチマチマです。これがボディ全体にわたって続きます・・・・・・。普通の全塗装ではありえないことですね。


 チマチマが終わったら、全体を800番で研磨してブツやミストを除去します。こうしておかないと下地の状態はそのまま上塗りに出てしまいます。

 
 全体が滑らかになったら、塗ります。ひたすら塗ります。以前はエナメル塗装でしたが、今回は耐久性と耐ガソリン性を重視して、イサム塗料のエアーウレタン(缶スプレー)でペイントします。


 
 また白かよっっ!という感じですが、私のエイトは白いのです。

 
 細かい箇所も、塗り残しの無いように塗りまくります・・・・・・・が、調子に乗って二箇所ほど垂らしてしまいました。少し油断して、一瞬腕を止めてしまったのが原因です。だいぶ綺麗になりました。


●塗装磨き

 缶スプレーでの塗装は、ノズルからの吐出量が調整できず、特に自動車のボディ全体などの広い面積を塗るには吹き付ける面積が狭いので上手くいきません。狭い面積を順番に塗装してゆくので、どうしてもミストが飛散してユズ肌になってしまったり、場合によっては塗りムラにもなります。
 十分注意して塗装したつもりでしたが、塗膜は結構凸凹していて、一部分のユズ肌を消してしまうと他の部分との釣り合いが取れなくなりますので全体的に研磨することにしました。ウレタン塗料はレべリングに優れていて、上手に塗ればポリッシュする必要の無いくらいの光沢が得られます。この場合はある程度荒れた塗膜が光を乱反射するためギラギラとした感じですが、じっくり研磨してミラーフィニッシュまでもってゆくかは好み次第ですね。

 
 ウレタンは硬化剤を混入させ、文字どおり固めてしまうので一晩置いた後に研磨が可能になります(エアーウレタンの場合は完全乾燥70時間程度)。ラッカー系は溶剤の揮発によって表面を硬くする、いわゆる乾燥なのでもっと長い時間を置かなくては磨きに入れません。塗膜の凸をカットしてゆくので、まずは1000番のペーパーから水研ぎしてゆきます。研磨には、タダの水ではなく中性洗剤を混ぜておきます。こうすることによって潤滑と同時に脱脂が可能です。洗剤によっては「いいにおい」に包まれながら作業できます・・・。
 柔らかめのブロックにペーパーを取り付けて異物の噛み込みの無いように注意しながら、撫でるように研磨してゆきます。特にブツを消す場合、塗料が落ちただけのブツであれば問題ありませんが、異物(虫、埃)の付着によるブツの場合は研磨中に異物で表面を引っ掻くので深い傷を残してしまいます。柔らかめのブロックを使用するのはその為です。また、万一の噛み込みに備えて往復運動を控え一定方向へ研ぎます。1200、1500、2000、3000と番手を上げてゆき、最終的にはコンパウンドで仕上げます。2000番あたりからは、ペーパーは文字通り「だだの紙」のような感じです。
 
 
 今回は電動工具や高価なコンパウンドを使用しても面白くないので、家にあるものでポリッシュしてみます。勿論、ペーパーがけもすべて手作業です。ポリッシング、ペーパーがけ共にリブの多いこのボディでは電動工具で行う意味はあまり無いともいえます。
 使用したのはどこのホームセンターでも買える「ピカール金属磨き」です。使い古しのタオルをタンポ状に丸めて磨いてゆきます。使ってみた雰囲気からは2500番相当くらいでしょうか。そうすると塗装用の「ピカールラビングコンパウンド」は3000番相当といったところだと思います。どれも定番商品ですが、フルポリッシュを好む者の間では評判はイマイチです。が、それなりの性能は持っています。
 ピカールだけでは細かい研磨傷が残っていましたので、何か研磨剤になるものを物色していましたが、いよいよ刃磨き粉に挑戦しようかと思っていたところにカーワックスを見つけました。傷消し目的のもので、以前にどうしようもない愛車の塗膜をどうにかしようとした悪あがきの結晶です。おそらく4500番相当くらいと思われ、仕上げ研磨に使用してみました。
 結果は画像の通りです。勿論、「素人が缶スプレーで塗装した」クオリティで、アラもありますが艶のあるボディには満足しています。画像で綺麗に見えるのは目の錯覚で、研ぎの方向性を考えた為です。ある角度で光を透かすように見ると研磨傷などが現れますが・・・・ボディーワーク自体がそれほどでも無いのでこの程度で良しとします。


 久しぶりに、表に出してガレージと車体を掃除しました。残っているのはテールゲート、ボンネット、左右フェンダーに窓枠・・・・・・・まだまだ沢山です。